DON'CRY -ドンクライ-

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希望はみんなで作り出す!1軒屋に30人が集結した『大編集会議!!!』がエモすぎて号泣した

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どうも!編集長のノダショーです。

3/31(土)夜、つまり昨晩、ドンクライ『大編集会議!!!』が開催されました。

いやー……もうね、あまりにもエモすぎる空間だったので、これはレポらない訳にはいかない!

結論をいうと、ここで多くの希望が見えたんです。「未来のオタクはもう泣かない!」が新コンセプトとなったドンクライ。その片鱗は、きちんとこの空間に息づいていた。

では早速、ご案内していきましょうか!

 

狭い路地を抜けると、そこはエモ大爆発空間だった

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東京、広尾の商店街の一角…。豆電球ともる、狭く暗い路地。

普段ならば絶対に入らないであろうその場所を、勇気を出して進むと…

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ドドドドンッ! 現れたるは『大編集会議!!!』ッ!

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今回はリノベーションされた一軒家を貸切り、1階と2階ロフトの2フロアで編集会議を開催。

「参加者は多分20人くらいだろ」と想定していたのですが、完全なる誤算ッ! 約30人の読者がこの場に大集結!

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築100年の古民家から持ち込まれた木の梁に支えられ、A~Eの5班に分けられたグループの熱く楽しい議論が花開く。

では、この集まりのどこに「希望」があったのか? 3つほどフォーカスフォーカス!

 

その壱:悩みも熱狂も、企画に昇華!

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そもそも今回のイベントの目的とは、同じ悩みや興味関心を持つ自分たちにとって必要な情報を、自分たちで考えることでした。

では実際にその目論見は成功したのか…?

即答ッ! 大成功でした。

アイスブレイクでは、「最近こんなことがあって…」という悩みや、「これに自分(または友人)が死ぬほどハマってるんだけど…」という熱狂を他人と共有する。

すると、グループ内から出る声は「あぁ〜〜〜わかる!」「そうだよね!」という共感の言葉…そして、知らないものだったら「へぇ〜そんなのがあるんだ」「面白いね」という声!

否定せず、理解しようとする意思をもつのがドンクライのスタンスですが、読者(と書いて友と読む)の皆さんは、その意思をきちんと尊重し合っていた。本当に凄いよ!すき!

そうして、肯定されながら、ついでに「もっとこうしたら面白くなりそう!」という声ももらいながら、誰かにとっての意義ある情報、そして希望になるための「企画」に変わる瞬間はやりたかったことそのもの! 発表し、歓声が上がるのもエモかった!

 

おまけ:実際の企画は?

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さてさて編集会議なんだから、当然、この疑問を持つことでしょう。ということで、発表された企画を3つほどご紹介!

①文化系マッチョが掘られるレポ

テンションがアゲな企画に贈られる「ポインティな記事で賞」と、参加者が選ぶ「読者大賞」をダブル受賞した圧倒的にヤバい企画!

「女装してみたら『かわいい』って言われるのが案外気持ちよかったんです…」という体験をした男性が、ひょんなことから女装男子モノのAV監督と知り合いに。

そのことを話したら、なんと「出てみないか」という話に!

一世一代の決意でOKしたので、その撮影の様子をレポしてみたいという企画。いやーこんなの気になり過ぎるでしょ…。

②『ゲームやる勢 VS 実況で見る勢』

ゲーマーだった旦那様からゲーム『龍が如く』をプレゼントされた方による悩みから生まれた企画。

プレイして興奮し、そのシーンを旦那様に話そうとすると返ってきた言葉はなんと「ごめん、俺実況で見てるから、そこ分かんない」。なんでだよ!というツッコミ必至のシーン。

そう、ゲームやる勢と実況勢の間には、間違いなく隔たりが生まれているのです。

そこであえて『ゲームやる勢 VS 実況で見る勢』という形でぶつけてみる。両者の隔たりを埋め、お互いを理解し、思いやる。ドンクライらしいし、普通に読みたい!

③プロになれなくても戦う!格ゲー大会、巣鴨杯レポ

格ゲーマーの聖地として知られる巣鴨のゲーセンでの大会レポ企画。パンチが一発決まるたびに歓声が上がり、負けたことに涙する。

彼らはe-sportsでプロを目指している訳じゃない。それはさながら草野球。

「プロにもなれないのに、なんでそんなに頑張っちゃってんの?」という冷ややかな声もある。

でも、「こいつよりも強くなりたい」「このゲーセンの一番になりたい」という根源的な欲求が彼らに努力を強い、家から出てゲーセンに向かわせる。

でも、それだって、自分たちなりに他者と繋がる手段なんだ! パワーを感じるエモすぎるレポに期待し、アツい企画に贈られる「とっても夏で賞」を受賞。

ちなみに、もっともドンクライらしい企画に贈られる「編集長賞」は、『参加者目線のイベント行ってみたレポ』が受賞。

残念なところも紹介されると思うので戦々恐々なんだぜ…。来週中に掲載予定なので、お楽しみに!

 

その弐:希望は記事に、そしてまだ見ぬ友へ

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自分たちが「面白い!」と応援したものが未来に実際に現れることの興奮よ!

編集会議での「ヤバい!」「面白い!」って反応は果たして本当に再現されるのか? それを見守るとこまで含めて、大きな楽しみなんじゃないかと思うんです。

もちろん、いくつかの企画は記事化に向け、既に動き出しています。

みんなの悩みや熱狂から生まれたアイディアが、同じ悩み・くすぶりを抱えているまだ見ぬ友の生きづらさや閉塞感を和らげられたら、そんなに素晴らしいことはない!

 

その参:心から話せるつながりができる

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フィナーレはこれで決まりだ!

ドンクライの読者であることは、生きづらさや閉塞感を抱える日々を、カルチャーに癒されながら生きているということ。

だからこそ、距離感の近さが圧倒的ッ! 無理せず、お互いの悩みもライトに話せるし、大好きなアニメでバカみたいに盛り上がれる。

「コイツらと飲みたい」という気持ちが加速させるのか、度数が高い「ストロングゼロ」の方がビールよりも早くなくなるという始末。

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花見では簡易版「よりもいオフ」が開催されたり、エイサイハラマスコイおどりが行われたり、性癖や家族の悩みを話し合ったり……。

ドンクライ読者が集まるとなぜか起こる、普通の飲み会では目撃できないような、笑いもシリアスも受け入れてくれる懐の深さがいかんなく発揮されていた。

そう、ここにくれば、いつでも受け入れてもらえる。それはきっと、大きな希望に違いないと思うんです。

ちなみにクソ恥ずかしいのですが、僕は安心と感動からかストロングゼロのロング缶を5缶くらいキメて、

もうヤダぁ〜〜〜…生きるのがつらいよぅ〜〜〜〜…!!!」とガチ号泣しながら土の上でのたうってたそうです。(覚えてない)

 

届いていたのか?

それでも、このイベントの意義が僕だけの中にあるなら意味がない。それは届いて初めて価値を持つ。だから、とてもとっても不安だった。

でも、二日酔いの頭痛に殺されそうになりながらも、昼過ぎにもそもそ起き上がり、ツイッターを開いたら、来てくれた読者からいくつも感想が寄せられていたんです。

「知らない世界、新しい出会い、色々な考え…。そんなものに出会えて、本当によかった」

「アニメ漫画以外にも好みな変な話できる人が多くて楽しかった」

「もはや1日あったとしても、オタクとしてのその人を知ることはできないと学べた…」

「楽しすぎてはしゃいでしまった。開催してくれてありがとう。ドンクライ作ってくれてありがとう」

昨晩からこれしか言ってない気がするんですけど言わせてくれよ…。

ありがてぇ…本当にありがてぇよ…!!!

 

混迷する現代にドンクライが存在する意義とは?

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イベントを通じて、再度このことを考えさせられました。

わかりやすい幸せであった「正社員になって結婚し、子供をもち定年まで働き、庭付き一戸建てを買う」というような従来の「普通」の幸せがもはや贅沢となり、旧来の理想が崩壊してしまった。

僕らは行き先や目標を失い、過ぎゆく日々に真綿で首を少しずつ絞められているような閉塞感を覚える。

だからこそ、それを打破するコミュニティに、希望に、自分たちがなる。それは大きな意義だと思うんです。

でも、そんな僕らも、小さな矛盾をはらんでいるんです。

僕ら一人一人はやっぱり聖人君子じゃない。汚れも抱えた人間だ。だから、相互理解をしたいと願っても、自分の中のどこかに偏見の目があったり、無意識に誰かや組織を敵対視したり、憎悪することで精神を保ったりしていることがきっとある。

でも、それらを無視せず、向き合う柔軟な心と想像力をもつこと。清濁あわせ飲んで、泣いて笑って叫んで、この混迷する現代を生き抜くこと。

少なくとも僕1人だと絶対できない。心の弱い存在だから。だけど、今回のイベントを通じて、読者と書いて友と読む皆さんと共になら、やっていけると思ったんです。

希望は騙るな、作り出せ。

新生ドンクライ、ご期待ください!

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書いた人:ノダショー(ドンクライ編集長)