こんにちは、編集長のノダショーです。
先日ドンクライ初のイベントを開催したのですが、これが本当にすごかった…!
「ドンクライ!」声を掛け合いながら、自分の経験を語るエモさ
当日は生憎、激しい雨。
でも、そんな中を、みんな駅から歩いてきてくれました。
そして、受付に集まった人同士で声を掛け合います。
「もしかして、ドンクライの…?」
「あ、そうです(笑) 初めまして○○です…」
「あぁ~! 僕○○です(笑)」
あぁ~!この光景、見おぼえないですか?
そうなんです、間違いない!
完全にオフ会の懐かしさだ~~~!(笑)
そして、皆で部屋の中に入り、名札を配りながらの軽い自己紹介が終わって、今回のイベントの目玉が始まりました。
そう、この集まりを最高にエモくしたもの……それは言うまでもなく『アニメタイム』! これです!
「アニメタイム」とは、自分が元気づけられたり、救われたりしたアニメを、お店のモニターで流しながら、みんなに語る時間…。
そして、映像を流す時、自然と語ることになるのです……。
そう、自分の弱さを。
皆笑いながら、はにかみながら、でも時にはシリアスに語ります。
「いつも負けそうになった時にこの作品を見るんですが…」
「これを見ていた時、僕はこういう状況で…凄く苦しかったんです」
例えば、ある読者の方はアニメ「ピンポン」の映像を流しながらこう語ります。
「僕は大勢の新卒の子達の前とかで話す機会があるのですが、やはり凄く緊張してしまうし、どうしようもなく怖くなるんです……。
でも、そんな時には、強敵と戦う時のペコのことを思い出します。
流石世界のテッペン取った男だ…。
いけねぇ…呑まれたら終いだ。
ビビりゃ負けるぜ…! 臆せば死ぬぜ!
そうやって、僕はいつも立ち向かうんです!」
そして、そんなエピソードと映像が相まって心が動く時、思わず僕は口にしていました。
「ドンクライ!!!」
そう、このメディアのタイトルを。
それが皆にも腑に落ちたのかもしれません。その後は、一人喋り終わるごとにみんな拍手しながら言うのです。
「ドンクライ!!」
「いい話だなぁ~…ドンクライ~」
「わかる! ドンクライ!」
1人1人が自分の弱さをさらけ出し、それを周りが認め、拍手しながら受け入れる。気付けばそこに生まれていたのは、この上ない一体感でした。
「殆ど全員が初対面なのに、この盛り上がりは凄いですね(笑)」
そう笑いながら言う声に、誰かがこう返します。
「当たり前じゃないですか、だってここにいる人間って皆そういう人なんだもん(笑)」
その言葉が指すものは、決して具体的ではありませんでした。
でも、みな笑いながら頷く。
きっとそれは、ドンクライの読者であること以上の共通点を皆暗黙の内に感じていたのでしょう。
人生に苦しい時代があったこと…。
他人との距離の取り方が上手くいかないこと…。
学校にはどちらかと言うと辛い思い出の方が多いこと…。
それでも、アニメやマンガなどの作品に元気づけられたり、救われたりしたことで、今まで生きて来られたこと…。
そういうものが、その言葉には詰まっていたのだと思います。
だからこそ、みな声を大にして叫ぶのです。
「ドンクライ!」と。
欲しかったのは恋人よりも、親友
また、ある参加者の方はジブリ映画「海がきこえる」を流しました。
でも、てっきり可愛いヒロインとの絡みを流すのかと思いきや、親友とのシーンを中心に流す。そしてこう言うのです。
「僕は、学生時代、恋人よりも、こういう自分のことを良く分かってくれる親友の方が欲しかったんです」
「「「あぁ~…」」」
その瞬間、みな胸の奥にずっと閉まっていたような溜め息をついたのです。
だって、もう…そんなんわかるわ、わかり過ぎて辛いわ……!
僕もCLANNADの春原や、とらドラの北村、カレカノの浅葉のような親友が欲しかった…。隣で笑い、馬鹿なことで騒ぎ、苦しい時は「何落ち込んでんだよ(笑) 大丈夫さ」と言ってくれるような親友が……。
そんな予想外の共感も生まれながら、カラオケタイムに突入していきます。
普通の人からしたら、「え、そこ!?」という盛り上がりポイント
初めは恥ずかしげに、おもむろに始まったカラオケタイム
初めは盛り上がるThe 定番ソングみたいなものが入っていきます。例えば、涼宮ハルヒの憂鬱の「God Knows」や、けものフレンズの「ようこそジャパリパークへ」、少しずつ盛り上がるボルテージが、ある曲で爆発。
それがまさかの「キングゲイナー」!!!
みんなでモンキーダンスを踊りながら、「キングゲイナー!!!」と叫びます。普通の人からしたら、何だこれ!?っていうか、盛り上がるのそこ!?(笑)というツボ。
そして、更にはデジモンから一曲ということになり、投票。
「Butter fly」「brave heart」で票を取るも、反応はイマイチ。そもそも手を挙げない人も…。しかし、そこで一言。
「じゃあ、the biggest dreamer?」
はい、ここで満場一致の挙手と拍手(笑) 裏で打ち合わせでもしてたのか!?とでも言いたくなるような所作(笑)
デジモンテイマーズOP The Biggest Dreamer(MAD)
「やっぱり、ドンクライならこうだよね(笑)」
「そうだよね(笑)」
という声さえあるほど。
もはや、誰もマイクなど手に取らず、全員で大合唱!!!
楽しく熱くエモい3時間はあっという間に過ぎ、最高潮の盛り上がりの中、イベントは幕を閉じました。
同情ではなく友情を! 眠れない夜を共に語ろう
直接読者が集まった場ほど、そのメディアの存在意義が明確になる場所はありません。
そんな中で、ドンクライの存在意義は間違いなく、「眠れない夜を共に語る」ことだったのです。
お互いを苦しめている状況や弱さをさらけ出して共有し、認め、受け入れ、安心し、笑いながら騒ぐ。
それは僕らが学校や、家の中、職場で手にいれられなかったものでした。
でも、それはここに来ればあった。
みんなが自分を受け入れてくれた。
昨日のイベントを通じて気づいた。
— ノダショー(DON'CRY編集長) (@nodasyo03) 2017年10月7日
僕はドンクライを作ることによって確実に孤独から癒やされてきたし、読者の方々と夜を語り、弱さを共有し、騒ぎ明かしたことで、それは更に間違いないものになった。
爽やかな風が胸の中を通り過ぎたような、清々しい心持ちです。
騒ぎに騒いだ翌朝、ベッドの中で朝日を浴びながら、これほど穏やかな気持ちを迎えたことはないと心底思った。
「大変だったな。でも、お前はお前でいいんだよ」
まるで、親友がそう言ってくれるようなイベントでした。
そこにあったのは同情ではなく、同じ苦境を知る仲間達の友情だったのです。
何も繕う必要はない、たださらけ出し、笑い合えばいい。
お互いが勇気を出し合えば、その安心感は僕らのすぐ傍にあったんです。
他人に分かってもらえない、居場所がない、苦しくて眠れない……。
そんな想いを抱えている読者の人がいるなら、一度ここに来てみてください。
その生き辛さはきっと同じ境遇の仲間たちと、笑い合うことで楽になるはずだから。
余談ですが、因みにこの後、有志でのカラオケ語り合い歌い合いは続き、朝5時に解散しました。開始から実に9時間、壮絶なイベントでした(笑)
書いた人:ノダショー(DON'CRY編集長)